市民と野党の共闘の勝利、共産党の躍進で、日本の未来の希望をひらく歴史的な参院選は、政党を選ぶ比例代表選挙、候補者を選ぶ選挙区とも大激戦のまま、21日の投票日へ最終盤を迎えています。東京選挙区は有力候補が横一線。日本共産党都委員会は、比例110万票以上の実現で、比例7人以上の当選、吉良よし子候補の東京選挙区再選を勝ち取ろうと訴えています。
選挙戦ラストサンデーとなった14日、小池晃比例候補(共産党書記局長)と、吉良氏は、吉祥寺駅、新宿駅、八王子駅と3駅4カ所の街頭宣伝、演説に駆けめぐりました。
雨の中、取り組まれた新宿駅東口での日本共産党を応援する青年学生の会東京ネットの宣伝では、「ブラックな働かせ方ゼロに」「学費を半額に」などと書かれたプラスター(宣伝板)を持って青年が参加。「希望」が花言葉のガーベラの赤い花を持って駆けつけた人もいました。
レインコートを来て登壇した吉良氏は、「今の社会は不安が多すぎる。年金が足りないから2千万円貯めろといわれても、そんな給料をもらっていない。消費税増税されたら暮らしていけない。不安だらけの社会を、希望ある社会に変えるのが、今回の参院選です」と訴え。「市民の声が政治を動かす現場を、国会で見てきた。みなさんの声を聞き、政治に届け続けるため、何としても勝ち抜く」と決意を語ると、共感の拍手が寄せられました。
小池氏は、自身の決算委員会での年金問題の追及を紹介した動画が720万回の再生になったことを紹介し、「たくさんの人が怒っている。今度の選挙でこの政治を変えていこう。このままでは生きていけないという、『生きるための一票』を、共産党と吉良さんに託してほしい」と強調。「共産党の議席を伸ばしてこそ、市民と野党の共闘を前に進め、安倍政権を倒すことができる」と呼びかけました。
比例110万目指して全力
東京選挙区は、横一線の激戦となっています。選挙戦最後の週末で3連休となった13~15日、各党の候補者が必死の取り組みを繰り広げました。大井町駅前で公明党の山口那津男代表(東京選挙区候補)が行った街頭演説では、司会の都議が「共産党に負けるわけにはいかない」と声を張り上げ、集まった支援者を引き締めました。
通信会社JX通信社の世論調査では、吉良氏は「共産党支持層の6割を固めた」としており、支持者層にもまだ十分に呼びかけが届ききれていない状況が見えます。多くの有権者が投票先を決めていない状況で、選挙戦はわずかの差で有力候補が横一線となっているのが実態です。
新聞各社の終盤情勢調査では、比例選挙で共産党は、現有5議席を確保できるか、さらに議席を伸ばせるかというたたかいになっています。東京に隣接する神奈川・埼玉・千葉などで新たに議席獲得の可能性が生まれており、全国32の1人区でも野党統一候補が与党と競り合う選挙区が増えています。
日本共産党都委員会は「党躍進のチャンスを得票と議席に結び付けられるか、投票箱のふたが閉まる瞬間まで、全力をつくしたものだけが勝利できる」として、比例代表の110万票以上の実現、吉良候補の勝利で、東京から、首都圏、全国勝利の流れをつくろうと訴えています。(荒金哲 写真・五味明憲)
(東京民報2019年7月21日号に掲載)