〈一分○月×日号〉菅政権が16日に発足しました。「安倍政権の継承が使命」と菅氏自身が繰り返し語ったように、自民党人事でも、閣僚人事でも、…
- 2020/9/3
- コラム・オピニオン
菅政権が16日に発足しました。「安倍政権の継承が使命」と菅氏自身が繰り返し語ったように、自民党人事でも、閣僚人事でも、前政権の中枢を引き継ぎました▼内閣と自民党の人事で、あわせて話題を呼んでいるのが、女性の少なさと、平均年齢の高さです。女性閣僚の数はわずか2人。内閣の平均年齢は60・4歳で、自民党四役の平均年齢は71・5歳に達するといいます▼ツイッター(短文投稿サイト)では、自民党の新役員の集合写真との対比で、フィンランドの連立政権をつくる5党首の集合写真が拡散されました。5人の党首はいずれも女性で、半数以上が30歳代、閣僚ポストも担っています▼フィンランドでは国会議員の約半数も女性です。国際機関の調査では女性が内閣の半数以上を占める国は、世界に14カ国に達しているといいます。日本の大幅な遅れは明らかでしょう▼菅氏が引き継ぐという安倍政権が掲げたはずのスローガンの一つは、「女性活躍」でした。政府は2020年までに「指導的地位に占める女性の割合30%」という目標を示していましたが、7月に「20年代の可能な限り早期」へ先送りしたばかりです▼政治でも社会でも、女性のリーダーがいるのが当たり前の社会の実現も、政治転換の大きなテーマです。
(東京民報2020年9月27日号より)