共闘で政権交代実現へ 菅内閣が発足 野党各党 一致して枝野氏に投票〈9月27日号より〉
- 2020/9/21
- 政治・選挙
安倍内閣の総辞職を受けて、衆参両院の本会議で16日、首相指名選挙が行われ、自民党の菅義偉総裁が首相に指名されました。
菅首相は、内閣の人事でも、自民党の役員人事でも、安倍政権の主要ポストを引継ぎ、就任会見でも、「安倍政権の継承が使命」と語るなど、安倍政治の継続を鮮明にしています。
首相指名選挙で、新・立憲民主党、日本共産党、新・国民民主党、社民党の野党各党は、一致して立民の枝野幸男代表に投票しました。日本共産党が首相指名選挙で、1回目から他党党首に投票するのは1998年以来、22年ぶりです。立憲民主党からの協力要請にこたえたもので、野党共闘による政権交代の実現へ、大きな一歩を記すものです。
衆院での投票は、菅氏314票に対し枝野氏134票、参院では菅氏142票に対し枝野氏78票でした。参院会派の「沖縄の風」「碧水会」「れいわ新選組」も枝野氏に投票しました。
国会周辺では、総がかり行動実行委員会が「安倍政治継続を許さず、市民と野党の共同で政治を変えよう」のスローガンで、開会日行動に取り組みました。
主催者あいさつで共同代表の高田健さんは、安倍政権の退陣は「市民と立憲野党の連携したたたかいで追い込んだものだ」と強調。「私たちの力、市民と野党の共同で新しい政治を実現しよう」と呼びかけました。
「市民連合」の福山真劫さんは解散総選挙に触れ、「野党各党は菅政権に代わる対案を示している。野党共闘で必ず、選挙に勝とう」と訴えました。
(東京民報2020年9月27日号より)