世界と連帯 ダンスで表現 女性への暴力に抗議〈2月21日号より〉
- 2021/2/17
- ジェンダー問題
春を思わせる陽気の中、熱気あふれるダンスが通りがかりの人の足を止め釘付けにしました。14日、豊島区の中池袋公園で「バレンタインにみんなで踊ろう?ブレイクザチェーン」が、NPO法人青い空─子ども・人権・非暴力の主催、同区共催で行われました。#KuTooクートゥ発信者でアクティビストの石川優実さんがゲストとして、公募で集まった参加者とともにダンスパフォーマンスを披露しました。

2012年にアメリカのベストセラー作家が「10億人(世界中の3人に1人=10億人がレイプや殴打の被害に遭っているというWHOの統計)が立ち上がろう」と提唱し、世界中の国や地域でバレンタインデーにイベントが実施されています。「女性への暴力への抗議」「女性への暴力に負けなかったことのお祝い」として、踊られているのが「ブレイクザチェーン(鎖を断ち切れ)」ダンスです。
石川さんは「日本ではジェンダー問題もなく男女平等が実現していると思っているかもしれませんが、痴漢、レイプ、合意のない性行為やコロナ禍で増えたDV(ドメスティックバイオレンス)などの被害者の9割が女性です。無自覚の中で女性は男性に従うという偏見があったからです。勇気を出して声を上げましょう」と訴えました。
また、主催団体の浜千加子さんが環境破壊について語り、環境保全の重要さにふれました。
(東京民報2021年2月21日号より)