願いを声に、都政動かそう 江戸川区 原純子候補が街角トーク

 東京オリンピック開会まで40日。酷暑の中でオリンピック・パラリンピックの競技会場に90万人もの東京都内の児童生徒が観戦に行く計画に対して、保護者らから「やめて欲しい」との声が上がっています。「貴重な経験になる」との声もある一方で、酷暑の時期のため健康面などを不安視する声が多い状況です。さらに特段の対応・配慮が必要な特別支援学校では、深刻な課題を抱えています。

オリンピックよりコロナ対策を、とアピールする原さん=5日、江戸川区

 「あなたの願いを都政に届ける都議選に」―都議選(6月25日告示、7月4日投票)に向けて、江戸川区で5日、都政について語り合う街角対談が開かれました。「きら☆じゅんトーク」と題して、日本共産党の吉良よし子参院議員と、江戸川選挙区の原純子都議予定候補が、二人の出会いから、東京五輪のこと、学校の校則やジェンダー平等などをテーマにトークしました。

 会場となった西葛西駅前には、縦1・5㍍、横2㍍のデジタルビジョンを備えた日本共産党都委員会の新しい宣伝カーが登場。吉良さんの国会質問の様子や、原さんの演説の動画、二人の写真などを映像で見せながら、太田彩花さん(衆院東京16区予定候補)の司会で語り合いました。

 密集を避けながらも、座り込んで聞く人や、動画が映るビジョンに「画面が動くんだ」と興味を示す人など、注目を集めました。

 二人の出会いとなったのは、東日本大震災と原発事故を受けた、官邸前の原発ゼロを求める行動でした。

 原さんが「官邸前でいつも会っていた吉良さんが、参院候補になると聞いて、すごく驚いた」と紹介。吉良さんは「一人ひとりが声をあげることで、原発の再稼働の動きを押しとどめてきた。そうやって声をあげてきた仲間が原さん。市民とともに歩む原さんに、何としても、都議会にいってほしい。私も全力で応援します」と呼びかけました。

都立墨東病院は都直営のままで

 東京オリンピックをめぐっては、コロナの感染拡大が心配されるもと、都内だけで90万人の子どもたちを競技会場での観戦に動員する計画をめぐって、国会で萩生田光一文科相を追及した吉良さんの質疑の動画を上映。吉良さんが、「文科相は『私が、やめろと言う性質のものではない』というが、ひどい答弁です。観戦は『学校連携観戦』として実施される。それに、文科相が責任を持とうとしないなど、とんでもない」と告発すると、聞く人たちから共感の拍手が沸き起こりました。

 原さんは、五輪中止を求める陳情に、都議会文教委で自民、公明が討論にも立たずに不採択したと紹介し、「あまりに無責任だ」と批判。さらに、多くのコロナ患者を受け入れている都立墨東病院などの都立・公社病院を「もうけ優先」の地方独立行政法人にする都の計画について「不採算医療と呼ばれる感染症対策を、必死に都立病院が頑張っているときに、ありえない計画だ。『墨東病院は都直営で』の声を広げよう」と訴えました。

 二人が母親として、子どもが言うことを聞いてくれない時の悩みなど、子育て談義に花を咲かせる場面も。また、都立学校の校則でツーブロックという髪型を禁止している理由として、都教育長が「事件、事故に遭う」という驚きの答弁をしたことを紹介した際は、聞く人から「(事件事故に)遭ったことないぞ」と、かけ声がかかるなど、聴衆と双方向で語る集いとなりました。

 原さんは最後に、「都議選は、いろいろな願いを声にあげて、政治を大きく動かすチャンスです。江戸川区から都議会に押し上げていただけるよう、がんばります」と訴え、大きな拍手が寄せられました。

【東京民報2021年6月13日号より】

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