都議会一般質問 保健所の復活・強化を 清水とし子都議が提案〈10月17日号より〉

 都議会では6日に本会議で一般質問が行われ、5会派12人が質問。日本共産党は清水とし子都議が当選後初めて本会議質問にのぞみ、多摩地域の保健所体制の充実、日野市の元副市長の不正疑惑について、都の責任を追及しました。

初めての一般質問に立つ清水都議=6日

 清水都議は、「コロナ禍で保健所の重要性がより鮮明になり、その体制強化が強く求められている」と強調。日野市では廃止された保健所の復活を求める署名が1500人分にのぼっているとし、知事の受け止めをただしました。また、都が進めている多摩の保健所のあり方検討で、保健所の平常時からの体制確保や市町村、医師会との連携協力の視点が重要だと提起しました。

 小池知事は「感染拡大から収束に至るまでの保健所の取り組みを検証したうえで、改めてそのあり方を検討していく」と答弁。吉村憲彦福祉保健局長は「平時および有事の体制強化や市町村等との連携などに関する課題の把握、要因の分析などを行う」と答えました。

元日野副市長の不正問題で都の監督責任を問う

 日野市では元副市長らが土地区画整理事業を巡って補助金8000万円をだまし取った容疑で逮捕・起訴されるなど、市政の私物化が大問題になっています。

 清水都議は都の監督責任も問われているとして、「会計操作は逮捕容疑の2018年度だけでなく13年度から行われており、調査・是正すべきだ」と追及。上野雄一都技監は「裁判の動向も見ながら引き続き調査する」と答えました。

 また清水都議は、市立たかはた保育園の民営化に関する補助金疑惑や副市長の関与について、都は認可監督権者として「違法や不正が判明した場合には、直ちに是正すべきだ」とのべ、都の認識を問いました。

 吉村福祉保健局長は「補助の取消事由に該当する行為があった場合には、返還を求めるなど、規定に基づき対応する」と答弁しました。

 傍聴者からは「都議会からの追及の大きな一歩になった」と感想が寄せられました。

(東京民報2021年10月17日号より)

関連記事

最近の記事

  1. ① 発がん性物質PFAS「都は汚染源特定し対策を」多摩地域 都調査で21自治体検出 ② 日比…
  2.  9月17日から一週間、パリを訪れました。昨年11月、フランス大使館から連絡があり、同国外務省主催…
  3.  岸田内閣の首相補佐官に15日、国民民主党の元参院議員で、同党の副代表を務めた矢田稚子氏が就任しま…
  4.  株式会社東京民報社の第51期定時株主総会が9月22日、港区内で開かれ、事業報告や決算報告などが原…
  5.  急激な物価高や光熱費の高騰が国民生活を侵食し疲弊させているにもかかわらず、政府与党は効果的な施策…

インスタグラム開設しました!

 

東京民報のインスタグラムを開設しました。
ぜひ、フォローをお願いします!

@tokyominpo

Instagram

10月1日の制度開始が目前に迫ったインボイスに反対する、52万人超の署名の受け取りを岸田文雄首相に求める集会が9月25日、開かれました。インボイス制度を考えるフリーランスの会(STOP! インボイス)が主催。1000人以上が参加し、オンラインでも同時配信されました。
#日本共産党 の #山添拓 参院議員が9月17日から1週間、フランス・パリを訪れました。フランス外務省主催で毎年、世界各国から75人を招待する「将来を担う人材招聘プログラム」の対象となったもの。連載コラム「未来を拓く」特別編として寄稿してもらいました。
#日本共産党都議団 は9月20日、多数の樹木を伐採する #神宮外苑再開発(新宿、渋谷区)で、ユネスコ(国連教育科学文化機関)の諮問機関 #イコモス(国際記念物遺跡会議)が再開発撤回を求める「ヘリテージ・アラート」発令などを受け、改めて秩父宮ラグビー場の移転建て替えを中止し、現在地での再整備を検討するよう盛山正仁文部科学相と日本スポーツ振興センター(JSC)あてに申し入れました。
#新宿区 は8日、#明治神宮外苑 の再開発事業者が申請した25本の樹木伐採を許可しました。このことに対し市民グループ「#未来に子どもたちの笑顔をつくる神宮外苑を考える会」は12日、新宿区役所前で抗議のスタンディングを行い、約40人が参加。#神宮外苑 をテーマにした #サザンオールスターズ の曲「#Relay ~ #杜の詩」を合唱し、「かけがえのない日本と地域の宝、神宮外苑を壊さないで」と訴えました。
環境省が東京電力福島第1原発事故で発生した汚染土を、#新宿御苑(新宿区内藤町)の花壇で「再生利用」する実証事業を計画している問題で、#日本共産党 議員や住民らは14日、環境省から直近の状況説明を受けるとともに、実証事業を強行しないよう求めました。
政府が10月から導入をねらう「#インボイス(適格請求書)」制度を止めようと、#日本共産党 の #小池晃 参院議員・書記局長とさまざまな分野のクリエーターらが語り合う懇談企画が14日、ネット中継されました。品川区議会で、インボイス延期の請願に取り組んだ「#品川フリーランスの会」が主催したもの。声優やイラストレーター、写真家、演劇人などが、小池氏と語り合いました。
ページ上部へ戻る