痴漢・盗撮 深刻な被害浮き彫り 共産党都議団がネット調査

 日本共産党都議団は6日、記者会見を開き、東京都内の「電車・駅での痴漢」・「盗撮」被害と対策についてのアンケート調査結果を公表しました。多くの被害経験と対策を求める切実な声が寄せられており、共産党都議団は公約でもある「痴漢・盗撮ゼロの東京」にするため、この調査結果をもとに東京都の取り組みの抜本強化につなげたい考えです。あぜ上三和子、福手ゆう子、米倉春奈、斉藤まりこの各都議が報告しました。

駅構内の対策について写真で示し改善を訴える各都議(右から斉藤まりこ、福手ゆう子、米倉春奈、あぜ上三和子の各都議=12月6日、都庁

 今回の調査は、昨年の調査で特に多かった電車・駅の被害と「盗撮被害」にしぼり、都内の路線を利用する人を対象に、共産党都議団のホームページやSNS(交流サイト)で呼びかけました。11月14~23日の10日間に寄せられた1192人分(女性96%)を集計。89・8%が「電車内で痴漢被害にあったことがある」、29・7%が「目撃したことがある」と回答。福手都議は「周囲が気づきにくい状況が改めて浮かび上がった」とのべました。

深刻な電車内の痴漢・盗撮 共産党都議団「安心な東京に」

 盗撮被害では「盗撮されたことがある」は24・6%、「目撃したことがある」は20・6%。盗撮された場所で最多だったのは「公共の乗り物」40・0%で、「公共の場所」36・9%、「駅構内」24・0%の順でした。

 アンケートでは鉄道各社が朝のラッシュ時に限定して運行している女性専用車両について質問。45%の人が利用していると回答し、増便や終日運行、導入路線や車両を増やしてほしいなどの要望とともに、専用車両の無理解から嫌がらせする人への対応を求める声も多く寄せられました。

 共産党都議団は、この間、痴漢・盗撮の加害をなくすために、都議会で繰り返し問題提起。一定の前進は見られるものの、都の取り組みはこれからです。福手都議は「深刻な人権侵害であり性暴力である痴漢・盗撮の加害をなくし、誰もが安心して暮らせる東京にするために、引き続き対策の抜本強化を都に求めていく」と話しました。調査結果は共産党都議団ホームページに掲載します。

(東京民報2021年12月12日号より)

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