〈一分1月2,9日号〉 岸田政権のもと、初の本格論戦となった臨時国会が12月21日に終わりました▼「聞く力」を…
- 2021/12/27
- コラム・オピニオン
岸田政権のもと、初の本格論戦となった臨時国会が12月21日に終わりました▼「聞く力」を売りにする岸田首相。表面上はソフトに多くの言葉を並べているようでも、相手の質問に「まともに答えない、答えられない」場面が目立ちました▼看板政策の「新しい資本主義」も、その一つです。「新自由主義の転換」と言うものの、これまでの自公政権の政策の何が問題で、どう変えようというのか、首相の答弁からはまったく分かりません。むしろ、掲げているのはアベノミクスの焼き直しのような政策です▼岸田政権による、新しい危険な政治も見えてきた国会でした。首相の所信表明では、敵基地攻撃能力の検討を公然と持ち出しました。相手国のミサイル発射拠点などを攻撃するもので、大軍拡と軍事対抗のエスカレートを生みます。さらに、自民党の「改憲推進本部」を「憲法改正実現本部」に改め、首相自ら出席して改憲を訴えました▼迎える2022年の干支は「壬寅(みずのえ・とら)」です。「虎視眈々」と狙われる悪政に、「虎に翼」の共闘の力でストップを。そして、厳しい冬の先に、春の芽吹きが生まれる年とも言われる「壬寅」を、総選挙の悔しい後退を乗り越えて、市民と野党の共闘の成果が大きく発展する年に。
(東京民報2022年1月2,9日号より)