「定期集中検査を拡大」 コロナ特別委 藤田都議に答弁

 新型コロナ感染が急拡大する中、都議会コロナ対策特別委員会が1月25日開かれました。都立・公社病院が精神疾患や妊婦など民間医療機関で受け入れ困難なコロナ患者を多数受け入れていたことが、日本共産党の藤田りょうこ都議の質疑で明らかになり、同病院の重要な役割が浮き彫りになりました。当初、特別委では報告のみの予定でしたが、共産党の提案を受け、質疑することになりました。

新型コロナ対策について質疑が交わされた新型コロナ対策特別委員会=1月25日
質疑に立つ藤田都議=1月25日、都議会

 自閉症や認知症、精神疾患、透析が必要な患者、妊婦など民間医療機関で受け入れ困難なコロナ患者は、都の入院調整本部などで調整が行われています。藤田都議は、こうした特性のある患者を都立・公社病院で何人受け入れているか質問。病院経営本部の藤本誠担当部長は、1月15日~21日の1週間で同本部から379人を受け入れ、そのうち精神疾患32人、認知症62人、透析22人、妊婦25人、合わせて 全体の37・2%だったと答えました。

 藤田都議は、直近1週間だけでも141人を受け入れている都立・公社病院は、「都民にとっての最後の砦(とりで)であることを表している」とのべ、同病院の運営を民間並みにする独法化の中止を求めました。

 藤田都議はまた、感染対策として迅速な3回目のワクチン接種と共に、検査の抜本的拡充を強調。高齢者・障害者の入所施設や医療機関の一部でのみ行われている定期検査について、国の通知(1月7日付)に基づき検査対象を拡大するよう要求。

 福祉保健局の河野和久担当部長は訪問系や通所系の事業所、重点医療機関、小学校や保育所などに対し、「検査を実施していく」と答えました。

関連記事

最近の記事

  1.  待機児童、介護離職、残業、都道電柱、満員電車、多摩格差、ペット殺処分。こう聞いて、すぐに共通点が…
  2.  「裏金事件」で自民党への批判と怒りが大きく広がるなか、公職選挙法違反事件で有罪が確定した柿沢未途…
  3. 球場とラグビー場の再生案を発表した会=10日、豊島区  神宮球場と秩父宮ラグビー場を取り壊し…
  4.  今年1月に起きた日本航空機と海上保安庁機の衝突事故をうけて11日、日本航空被解雇者労働組合(JH…
  5. 市議会本会議で初質問に立つ荒木市議  市議になる前は、33年間、都内の私立校で数学教員をして…

インスタグラム開設しました!

 

東京民報のインスタグラムを開設しました。
ぜひ、フォローをお願いします!

@tokyominpo

Instagram

#東京民報 12月10日号4面は「東京で楽しむ星の話」。今年の #ふたご座流星群 は、8年に一度の好条件といいます。
#横田基地 に所属する特殊作戦機CV22オスプレイが11月29日午後、鹿児島県の屋久島沖で墜落しました。#オスプレイ が死亡を伴う事故を起こしたのは、日本国内では初めて。住民団体からは「私たちの頭上を飛ぶなど、とんでもない」との声が上がっています。
老舗パチンコメーカーの株式会社西陣が、従業員が救済を申し立てた東京都労働委員会(#都労委)の審問期日の12月20日に依願退職に応じない者を解雇するとの通知を送付しました。労働組合は「寒空の中、放り出すのか」として不当解雇撤回の救済を申し立てました。
「汚染が #横田基地 から流出したことは明らかだ」―都議会公営企業会計決算委で、#斉藤まりこ 都議(#日本共産党)は、都の研究所の過去の調査などをもとに、横田基地が #PFAS の主要な汚染源だと明らかにし、都に立ち入り調査を求めました。【12月3日号掲載】
東京都教育委員会が #立川高校 の夜間定時制の生徒募集を2025年度に停止する方針を打ち出したことを受けて、「#立川高校定時制の廃校に反対する会」「立川高等学校芙蓉会」(定時制同窓会)などは11月24日、JR立川駅前(立川市)で、方針撤回を求める宣伝を21人が参加して行いました。
「(知事選を前に)税金を原資に、町会・自治会を使って知事の宣伝をしているのは明らかだ」―13日の決算特別委員会で、#日本共産党 の #原田あきら 都議は、#小池百合子 知事の顔写真と名前、メッセージを掲載した都の防災啓発チラシについて追及しました。
ページ上部へ戻る