【健康コラム】なりゆきまかせ岸田首相 コロナ危機を悲劇に変え多くの命を奪う〈2月27日号より〉
- 2022/2/23
- コラム・オピニオン
オミクロン株の急拡大のすごさ、驚きですねえ。
発熱外来は限界超え、検査キットも足りず、検査試薬も足りない。検査待ち・結果待ちに数日、頼みの経口治療薬の供給も滞って。
病床余裕なく人手不足、救急搬送先が長時間見つからない。予定手術も延期。
医療ひっ迫状態です。
で、この国の政権の対応がこれ。検査せずみなし陽性としていい。受診なしで自ら検査して自宅療養できる、入院期間も感染者と家族の自宅待機期間も短く。
志位和夫共産党委員長の指摘が当たり。“なりゆきまかせのびほう策”(2.3)
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2月5日、全国新規感染106,397人、東京都21,122人。次週も拡大続く。
ワクチン接種を早く!
3回目接種の有効性の検討結果です。追加接種を受けていない人と比べて。(LANCET 2021.12.4)
“入院予防効果93%、重症化予防効果92%、死亡予防効果81%あった”
別の報告(査読前)を。(medRxiv 2022.1.25)
“オミクロン株への抗体価は3回目で39倍に”
その3回目接種が遅々と進まない。接種目標を持たないのか、と問われて、なりゆきまかせ首相は、“ない”。(衆院予算委 2.2)
会見は1月4日から1カ月間なし、説明しない。
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だけどさあ、アベコベ策はやっていたんだよねえ。
発熱外来補助金終了、PCR検査・抗原検査の診療報酬の大幅引き下げです。
内閣支持率の下落(読売調査 2.4-6)となったら岸田首相は一転です。1日100万回接種を目指す、と。(衆院予算委 2.7)
有効な手立てなしのまま死者は過去最多。(2.15)
コロナ対応失敗政権への医学誌批判(NEJM 2020.10.8)です。“危機を悲劇に変え危険なほど無能多くの命を奪う政権は支持すべきでない”
(上野敏行)
(東京民報2022年2月27日号より)