【健康コラム】オミクロン株感染で死者最多 基礎疾患悪化で命が危ない〈3月27日号より〉
- 2022/3/22
- コラム・オピニオン
2月のコロナ感染拡大は嵐のよう。新規感染者も死者も過去最多最悪でした。
3月、勢いが鈍り、時に減少です。ちょっとホッ。
このウイルス、変異を繰り返し、感染力や病原性を変え、消えては表れです。
東京でいま流行中のウイルスの変異はどうか。
全ゲノム解析結果です。(医科歯科大 2022.2.25)
“主流はオミクロン株。より感染力の強い変異株B
A.2へと置き換わりが進んで流行は長期化しそう”
BA.2について心配な報告(査読前)です。(東大医科研 bioRxiv 2.14)
“病原性高い可能性も”
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日本の初感染確認(2020.1.15)から2年あまり1~6波を経験です。
参院予算委の倉持仁医師公述がいい。(2022.3.8)
“一つひとつの波の問題点を教訓に解決策を打たなければ永遠に繰り返す”
そう、この国の元前首相は科学軽視の迷走、岸田首相は成り行き任せだから。
病床余裕なく救急搬送先が見つからない、搬送できないまま看取る、という深刻さを問われた岸田首相は“病床に余力がある”(参院予算委 2.25)でおしまい。反省なし教訓なし。
仕事きっちりはアベコベ策、この時期に約20万病床を削減する、だって。
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大阪府の6波(2021.
12.17~2022.2.17)の重症及び死亡経過の調査です。(2.18)
“死者445人うち重症から27人(6%)、軽中等症病床/自宅宿泊療養から418人(94%)だった”
多くは基礎疾患の悪化で死亡。オミクロン株の特徴がこれ。(診療の手引きの重症度分類が合ってない。全身状態が大事だよね)
致死率はインフルより高い。用心、用心です。
オミクロン株へのワクチン3回目の有効性の検討です。(NEJM 3.2)
“防御力が大幅に増加”
基礎疾患ありの高齢者は接種を早く。(上野敏行)
(東京民報2022年3月27日号より)