【健康コラム】寅の歳の疫病流行 健康で文化的な生活を営む権利あり〈12月26日号より〉
- 2022/3/23
- コラム・オピニオン
新変異株の拡大があろうと干支は丑から寅へ。
歳月人を待たずかあ。
寅は虎、虎と見て射る矢の石に立つ(何事もなし得る)。ならば、始まりは心機一転といこう。
虎について、「十二支考」著者の南方熊楠は、“山獣の君、声吼ゆる事雷、百獣震え恐る”と。
枢星散じて虎となり、虎は千里の籔を越し、山神の使いとか。神秘な力を持ち、災厄を払う。
怖さあり、ありがたさもあり、なんだけどさ。
現世寅の歳、虎の威を借る狐もあり、で。
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虎威はモリカケ桜政治私物化強権奸佞の元前首相。とくれば“借る”はあれ、岸田首相だわさ。
経済対策は継承、看板の賃上げは微々で限定、コロナ給付金は不十分、必要な人に届かない。
極めつきの悪だくみあり、です。9条改憲を急ぎ、敵基地攻撃よし台湾有事軍事協力よし、に。
時に遇えば鼠も虎となり、虎に角をつけたら危なさが増す、だよね。
浜矩子教授命名が当たりです。アベのアホノミクス、スガのスカノミクス、掛け合せてキシダのアホダノミクスだって。
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元前政権の疫病対策は科学軽視の迷走、自助罰則好き、弱者に冷たい。
生活困窮し電気・水道代が払えず供給を止められても自己責任だ、と。
がんばっているのに!
健康で文化的な最低限度の生活を営む権利(憲法25条)はどこに?
阿部彩教授提案です。“生活保護制度の支給条件を緩和、手続きを簡略化、いま困っている人々を救う”(「緊急事態と平時で異なる対応するのはやめよ」2020.7.17)
岸田政権の関心は弱者救済じゃなく大軍拡で。軍事費は過去最高(補正後61,078億円)です。
孔子曰く、苛政は虎よりも猛し。(苛酷な政治は虎より恐ろしい)
合点。 (上野敏行)
(東京民報2021年12月26日号より)