色とりどりの鯉のぼり
東京タワーのオレンジ色と青空をバックに鮮やかに泳ぐ333匹の鯉のぼり。毎年、この季節に行われる「端午の節句」特別企画です。東京タワーの高さ333メートルにちなんで、333匹の鯉のぼりが泳ぎ、訪れた人たちを楽しませています。1階正面玄関前に掲揚され、真下から見上げると、風にたなびく鯉のぼりは、東京タワーをのぼっていく鯉の群れにも見えます。
子どもを抱きかかえて鯉のぼりをバックにシャッターを切る親子連れや、大きくのけぞってファインダーをのぞくカメラファンなど、ベストショットを狙う人たちが思い思いに構図を取っていました。
鯉のぼりの群れには1匹だけ全長6mに及ぶ「さんまのぼり」も。2011年以降、東京タワーと友好関係にある岩手県大船渡市の「さんまのぼり」で、東日本大震災からの復興に、毎年エールを送っています。
4月29日からはSDGs(エスディージーズ、持続可能な開発目標)17項目のカラーバリエーションで、口元には17項目それぞれのアイコンを配置する「SDGs鯉のぼり」が初登場します。またiPhone(アイホン)のみでデジタルアートを創作する現代アーティストの池田真優氏による「アーティストコラボ鯉のぼり」も初出展。自身のアート活動を通じて子どもたちに夢を与えるという想いを鯉のぼりに託します。
東京タワーでは「子どもたちの健やかな健康と笑顔。そして、世界平和を願う気持ちを東京の中心から、鯉のぼりに乗せて世界に届けます。開放的な屋外で楽しめる圧巻の鯉のぼり装飾を、ぜひ見に来てください」と呼びかけています。掲揚は5月8日まで。
〈2022年5月1日・8日合併号より〉