羽田空港の新飛行ルート直下にある渋谷区のテニスコートで、氷塊が落ちているのが見つかった問題で、日本共産党の山添拓参院議員(東京選挙区)は6日、現地を調査しました。
この問題は3月13日、区役所に「小石大の氷塊が落下した」との通報が寄せられて発覚しました。国土交通省は、コートが飛行経路から350メートル離れていることなどを理由に「飛行機から落ちた可能性は極めて低い」としているものの、山添氏の聞き取りに対し、可能性が「ゼロではない」と認めています。

現地を訪れた山添氏に、案内した住民は「周囲に氷塊を落下させるような建物はないので、飛行機からとしか考えられない」と説明。頭上を何度も飛行機が横切り、参加者から「真上だよね」と声がもれました。
ある住民は、「国交省はこれまでも、飛行経路から、最新のGPSを搭載した飛行機でも280メートル、旧型なら1000メートル以上、ずれて飛ぶことがあると説明してきた。『350メートル離れているから、可能性は低い』という説明は、担当者も、実際は誰も信じていないのでは」と皮肉りました。
住民からの「一歩間違えれば、大事故だった。国会でも徹底的に取り上げてほしい」の声に、山添氏は「飛行機から落下した可能性は十分ある。厳しく追及したい」と応じました。
〈東京民報2022年5月15日号より〉