檜原村にもちあがった産業廃棄物焼却場の建設計画に反対するデモ行進が4日、事業者の比留間運送の本社がある武蔵村山市で初めて行われました。住民の他、自然豊かな村を訪れる登山者やトレイルランナー、サイクリングを趣味にする人など、約100人が参加。「檜原村に産廃処理施設はいらない」「都民の水源を守ろう」などとアピールしました。
計画される焼却場は、高さ45㍍の巨大な煙突を備えた施設で、24時間稼働1日96㌧、年間最大3万5000㌧の汚泥や廃油などの産廃を焼却します。事業者から都に対し設置認可申請が出されており、今年12月頃には結果が出ると見られています。
100年後に自然残そうと
建設予定地とされる同村人里(へんぼり)地区は100年後の子孫に豊かな自然を残そうと、植樹や自然環境の整備を行う「もみじの里」活動が取り組まれ、春のシダレザクラや秋の紅葉のライトアップが有名で、多くの観光客が訪れます。また周辺には山岳公園「檜原都民の森」があり、尾根道にはハイキングコースが整備されるなど、ハイカーやサイクリストのメッカともなっています。
デモ参加者は「自然は宝、守るぞ」「村民の声を聞け」などの思いを書いたプラカードやゼッケンでアピール。住宅から出てきて手を振る人や、スーパーの買い物客が署名に応じるなど、注目を集めました。