日本共産党が7月15日、創立百年を迎えました。ツイッター(短文投稿サイト)には、党員やサポーターの人たちなどから100歳の誕生日を祝うケーキの画像など、祝福の投稿が相次ぎました▼日本の政党で唯一、戦前戦後を一つの名前で活動しているのが日本共産党です。戦争中、各党は自ら党を解散して、「大政翼賛会」に合流し、侵略戦争を推進。その反省から、戦後は名前を変えて再出発しました▼その戦前の日本共産党員のたたかいを描いた映画が、今年春に公開された「わが青春つきるとも―伊藤千代子の生涯」です。千代子は、社会の矛盾に疑問を持ち、大学の社会科学研究会で学ぶ中で、郷里の製糸工場での女性労働者たちの争議支援に奔走。日本共産党に入党して反戦や人民主権を掲げてたたかい、治安維持法下の弾圧で24歳で亡くなります▼日本共産党の田村智子副委員長・参院議員は、1月の千代子を語るネット企画で、「(女性たちの)力強い運動が戦前にもあったのは、私にとっての希望」と語りました▼映画は終盤、千代子らのたたかいが日本国憲法に実り、戦後に引き継がれることを描きます。軍事費倍増や九条改憲の大合唱が新たな「翼賛政治」の流れが生まれるもと、今に生きるたたかいの歴史です。
〈東京民報2022年7月24日号より〉