「昼食に出たニューヨーク、日曜日の街角、あちこちに無料PCR検査テントがあります」▼核不拡散条約(NPT)再検討会議に参加するため、ニューヨークを訪れている笠井亮日本共産党衆院議員による、現地の写真付きのツイッター(短文投稿サイト)の発信です。さまざまな通りや広場にテントが立ち、気軽に検査を受けられるようにすることで、社会活動とコロナ対策を両立させようとする姿に「これが正しい」「日本にもこれがあれば」と反響が寄せられています▼東京の新規のコロナ感染は7月28日に4万人台を記録するなど、感染の爆発的拡大が起こっています。これまで世界各国に比べて、感染者数は低く抑えられてきた日本ですが、WHOのまとめで24日までの1週間の新規感染者数は、日本が97万人と世界でもっとも多くなったといいます▼病院の発熱外来には朝から長い列ができ、一般の医療も含めた救急医療は、何十件も病院に断られることが常態化しています。深刻な医療崩壊がすでに起きつつあるとも指摘されます▼昨年12月以降の「第6波」感染拡大では1万人を超える死者を出す痛苦の経験をした日本。その教訓を踏まえない、なりゆきまかせの対応を改め、抜本的な対策を政府が取る時です。
〈東京民報2022年7月31日号より〉