岸田内閣の支持率が、各社の世論調査で急落しています。20日、21日に実施された毎日新聞の調査では、支持率が前回から16ポイント下落して36%となり、不支持率が17ポイント増の54%と過半数を上回りました▼岸田首相は10日に内閣を改造したばかりです。内閣改造後の支持率は上向くのが通例で、改造前の支持率を大きく下回るような結果はかなり異例のことです。閣僚をはじめ、新内閣のメンバーと統一協会との関係が次々と明らかになり、世論の批判が高まっていることが最大の要因です▼世論調査では、政治家は統一協会との関係を断つよう求める声が圧倒的多数を占めています。他方で、岸田政権は閣僚など政務三役の関わりについて、「調査を行う必要はない」との答弁書を閣議決定しました▼岸田首相が、法的な根拠もないままに決断した安倍元首相の国葬実施をめぐっても、さまざまな世論調査で反対が賛成を上回っています。新型コロナの感染者数や、死者数も、連日のように過去最多を更新し続けており、医療のひっ迫は深刻さを増す状況です。深刻な物価高にも政府は根本的な対策を取らずに無策のままで、庶民の生活が圧迫されています▼深刻な矛盾が横たわる岸田政権の行く末。行き詰まりは明らかです。
〈東京民報2022年8月28日号より〉