オスプレイ 飛行停止の詳細を示せ 防衛省に宮本、山添氏ら 〈2022年9月4日号〉
- 2022/9/3
- オスプレイ
米空軍が特殊作戦機CV22オスプレイ全機の飛行を一時停止して地上待機とした問題で、日本共産党の宮本徹衆院議員、山添拓参院議員、尾崎あや子都議は、横田基地周辺の地方議員、住民とともに8月24日、防衛省の対応をただしました。参加者は、「重大な事故につながりかねない。オスプレイは横田基地から撤去すべきだ」と迫りました。
米軍は横田基地にもCV22オスプレイを6機、配備しており、これらも地上待機の対象になっています。
不具合は、プロペラとエンジンをつなぐクラッチが、何らかの原因で滑るというもの。2017年以降で4件、過去6週間で2件、起きたとされています。
宮本、山添両氏がどのような不具合か説明するよう求めたのに対し、防衛省は「米軍に詳細な情報を提供するよう求めている」と繰り返しました。
また、今回の措置は「特殊作戦コマンドの独自の判断」だとして、海兵隊のMV22オスプレイは飛行を継続し、自衛隊のオスプレイについても飛行を停止しないと説明しました。
海兵隊については、同様のクラッチの不具合を2010年に把握して、対応するためのパイロットの訓練も実施しているとしています。防衛省は、自衛隊のオスプレイについても、不具合の情報が提供され、対処法を訓練していると説明しました。
宮本、山添両氏は、「自衛隊機については、不具合や対処法の訓練の内容を、説明できるはずだ」と求めましたが、防衛省側は明らかにしませんでした。参加者から「不具合を知りながら、説明せずに配備したとしたら問題だ」との指摘も出されました。