気候危機に島が悲鳴―。9月下旬の伊豆島しょ学習交流会への参加は切迫した課題を改めて体感する機会ともなりました。離島振興法の改正・延長をめぐり伊豆諸島をつなぐオンライン企画で、現地伊豆大島に渡ることに。コロナ禍もあり久々に島民のみなさんと再会できるとワクワクでしたが、台風15号の進路にぶつかり、引き返すことも条件に高速ジェット船でたどり着き、土砂降りの合間の交流会、島内2カ所の小集会、聞き取りとなりました。
大きなテーマの一つとなったのが気候危機。「島の海に潜って見える魚が違ってきて気候変動を実感する。沖縄県漁のグルクンがとれ、ウミガメが急に増えた。島名物のべっこう寿司のタカベがほとんどとれなくなって一尾600円もする。せっかくだから島の魚を食べてほしいが」とダイビング民宿の経営者。「屋根貸し太陽光発電を進めるなど、地産地消で余った電力を売る。地域循環型に切り替えを」との要望も。島の資源を活かした風力、太陽光など再生可能エネルギーへの転換が活発な議論となりました。
前日、都内で参加した世界気候アクションでも、15歳の女子高校生が「私たちが動けば政府も企業も、世界も変えられる」と訴え。党の「気候危機打開2030戦略」こそ出番のとき、世界がめざす2030年まであと8年です。
石炭火力にしがみつき、原発再稼働・新増設まで狙い、気候危機打開に逆行する岸田政権を臨時国会で徹底的にただしていきます。(日本共産党衆院議員)
東京民報2022年10月9日号より