【国会議員コラム】山添拓「未来を拓く」2期目の国会論戦がスタート〈2022年10月23日号〉
- 2022/10/26
- コラム・オピニオン
臨時国会がようやく始まったと思ったら、財務相の海外出張で国会は一週間開店休業状態に。論戦もおあずけかと思っていたところへ、北朝鮮の弾道ミサイル発射を受け国会審議が行われることになりました。新たに所属することになった外交防衛委員会での初質問が、2期目の最初の質問となりました。
ちょうどロシアのウクライナ4州併合の撤回などを求める国連総会緊急特別会合で決議があった日の委員会に。賛成143カ国はこの間の総会決議で最多です。この決議は、「ウクライナの主権と領土保全を尊重しつつ、…政治的対話、交渉、調停およびその他の平和的手段による平和的解決」を求めているのが特徴です。どんなときでも、対話と交渉、平和的手段でこそ平和への道が開けます。
北朝鮮や中国を念頭に、敵基地攻撃能力を含め軍事力の強化を求める質問がこの日も相次ぎました。しかし、軍事に軍事で対抗すればエスカレートし、際限がなく、むしろ危険です。
参院選を通じて、ASEANをお手本に東アジアに平和の枠組みをつくる、外交ビジョンを語ってきました。「軍事力とセットでなければ外交はできない」という主張には、まともな外交努力もなく軍事一辺倒こそ危ないと指摘したい。
いよいよ予算委員会での本格論戦。本紙が届く頃には、参議院での論戦も進んでいるかと思います。2期目の論戦にもぜひご注目ください。(弁護士・日本共産党参院議員)
東京民報2022年10月23日号より