【健康コラム】政権の無責任さが命を危険にさらす コロナとインフル同時流行の備えを〈10月30日号より〉
- 2022/10/26
- コラム・オピニオン
全世界のコロナ関連の推定死者数1,720万人! (IHME 2022.5.31)
驚異的な死者数と医学誌委員会はいう。“重大な悲劇であり、対策の世界的大失敗”(Lancet 2022.9.14)
日本の死者数は厚労省公表46,380人(2022.10.23)。いやいや、実際はもっと多いらしい。公表死者数の6倍の推計あり、です。(Lancet 2022.3.10)
9月のWHO週集計を見て仰天。(2022.9.19-25)
“日本の死者数は世界3位(米露に次ぐ)、感染者数は10週連続の最多”
10月は死者減少でホッ。
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でもさあこの国のこの歴代政権、あれこれの策は失敗続き、そう思わない?
元と前首相は自粛好き、岸田首相は成り行き任せ、自助でどうぞ、だからね。
発熱4日以上で相談を、もそう。医学的根拠なし検査件数制限のためでした。(参院予算委2020.3.10)
待機中の在宅死急増の状況にも前首相答弁は、“対応が遅れたと思わない”。(衆院本会議2021.1.20)
病床余裕なく搬送先が見つからない。そのまま看取る深刻さを問われた岸田首相、“病床に余裕ある”。(参院予算委2022.2.25)
頓珍漢策の病床削減は20年度2,8646床、21年度2,770床です。消費税使って。(赤旗2022.10.4)
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世界の対策失敗政権に先の委員会は痛烈批判です。
“最も顕著な出来事はいくつかの国の政治指導者の無責任さである。科学的証拠を無視し、不必要に命を危険にさらした”
それそれ、日本でしょ。
コロナウイルスは変異を繰り返し病原性や感染力を変えて表れ、この冬はコロナ8波とインフルエンザ同時流行の予想あり、です。
一人の命も大事、最優先で備え必要です。政権は公衆衛生への投資を増やす。予防・検査、治療、後遺症リハビリなどの保健サービス/社会的支援が受けられるようにです。
(上野敏行)
(東京民報2022年10月30日号より)