赤旗将棋東京大会 竜を渡し大逆転に〈2022年11月6日号〉
- 2022/11/4
- ニュース
第57回しんぶん赤旗囲碁・将棋東京都大会の将棋大会について、実行委員の松本洋太郎さんに寄稿してもらいました(大会のトーナメント表、囲碁大会の結果などは、前号に掲載)。
◇
3年ぶりの大会です。事務局の提案により、コロナ禍で地区大会が開催できないため、近年の大会の上位入賞者12人を選抜し、三つのブロックに分け、その勝者3人を全国大会に推薦するというものです。
三つ目のブロックの決定戦は荒井祥太さん(33)=会社員=と小林知直さん(37)=会社員=の対戦となりました。
序盤、先手の荒井さんは後手の小林さんの中飛車に対して守りを固めてから8八飛、相振り飛車の戦形になりました。中盤戦、8四歩から飛車先の歩を切り6五歩と先攻です。銀交換から4三銀打、5四銀成、強手です。以下、攻め続け、8三銀打の王手ここから終盤戦に入ります。攻めとシノギの長い攻防が続き、寄せきれないと飛車の捕獲に向かいます。そのスキに後手も2八角から反撃に移ります。再び寄せに入り7香打から攻め続け、6三銀打の詰めろ、だが竜を渡したため7九飛打から3六桂打で頓死、大逆転で小林さんの勝利となりました。
他の二つのブロックの勝者は嘉野満さんと多々納守さん。3人が東京代表になりました。
先手:新井祥太、後手:小林知直 7六歩3四歩6六歩5四歩7七角5二飛6八銀5五歩6七銀3三角4八銀4二銀3六歩5三銀3七銀5四銀4六銀4四歩8八飛2四角5八金左3三桂4八金上6二玉4九玉7二銀3八玉7一玉8六歩4二金8五歩8二玉7五歩5三金8四歩同歩同飛8三歩8六飛6四歩6五歩4五桂8四歩同歩6四歩3五歩同歩3二飛4九玉4二角5五銀同銀同角3五飛4六角3一飛7四歩6四金7三歩成同銀4三銀5三角5四銀成7五銀5六飛5五歩同成銀同金同角5二歩3二歩同飛4三金1二飛5三金同歩4三角6二金6五角成6四銀打同角同銀引8三銀7一玉4三馬6五角同馬同銀3六飛3二歩4三角5四角同角成同銀7四歩8二銀同銀成同玉6四角7三歩同歩成同金5三角成6三金打8三歩同金5二馬7二銀6四歩同金7四歩7一歩2一銀2二飛3二銀成1二飛3三飛成6三銀引5三馬2八角2二成銀1九角成1二成銀5一香4四馬5七桂成同金直同香成同金1二香7三香同桂同歩成同金7四歩同金寄8六桂5三歩7四桂同銀8六桂6五桂7四桂同金5三龍5七桂不成同龍6五桂5三龍6三香8三歩同銀5二飛7二金6三龍6二歩同馬同金同飛成7二金9五桂9四角8三桂成同角6一銀6二金同龍7二銀同銀成同角6三銀7九飛5九歩4八歩同玉3六桂まで176手で後手の勝ち
東京民報2022年11月6日号より