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- 【国会議員コラム】吉良よし子*キラキラ★国会のおと♪「#ESATJ は中止を」
11月27日、東京都は都内の公立中学校3年生、8万人を対象に「英語スピーキングテスト(ESAT‐J)」を実施。その結果をそのまま高校入試に活用すると言っています。
けれど、このテスト、入試として活用するにはあまりにも問題がありすぎます。
まず、今回のテストを作るのは教育大手のベネッセコーポレーションですが、ベネッセのGTECという英語4技能テストと今回のテストはそっくりで、利益相反の疑いがあります。しかも、顔写真を含む個人情報を入力する「事前登録」について、保護者同意が確認できていないとか、「入試だから」と強制された事例もあるとききました。
さらに、プレテストのとき“自分は話せなかったのに点数が入った”と、隣の人の声が録音された事例があったとか。そして、実施1週間前となった時点でも、当日の試験監督を募集しているという⋮。もはや、試験そのものの実施が不可能なのでは?
3年前、大学入試共通テストに「スピーキング」を導入しようとしたときにも「実施上の課題が生じるため、実現は困難」とされて実現しなかった経過があります。
これを踏まえれば、いま、この状況で、テストの実施も、高校入試への活用も中止すべき。11月15日、文科相に迫りましたが、それでも大臣は「東京都が適切に実施するはず」と繰り返すだけでした。あまりに無責任。「僕たちの入試に公平かわからないものを導入しないで」という中学生の声にちゃんと向き合うべきです。(参院議員・東京選挙区選出)