【書評】モヤモヤ感の根源探って 『「日韓」のモヤモヤと大学生のわたし』 加藤圭木 監修/一橋大学社会学部加藤圭木ゼミナール 編

 韓国のカルチャーが人気です。K‐POP、BTS、「愛の不時着」など。そんな韓流ファンの学生が英語の練習も兼ねて韓国の学生と交流すべく訪れます。少しばかりの「日韓関係」の知識を身に着けて、気分は格安海外旅行という感じで。そして、韓国の学生との交流の中で「圧倒的に知識量が少なかった」日本の学生たちは問い詰められているようで混乱してしまいます。彼らの問いの根幹は、なぜ日本は過ちを認めないのか? そして反省しないのか? 日本の学生たちの用意した答えは「日本政府の立場を伝える」だけ。そして「私たちは何も学ばされていない!」のだとがくぜんとします。

大月書店 2021年 1760円(税込) かとう・けいき 一橋大学准教授(朝鮮近現代史・日朝関係史)。著書に『植民地期朝鮮の地域変容―日本の大陸進出と咸鏡北道』 (吉川弘文館、2017年)など

 学生たちはそこから本気で韓国と日本の関係を学ぼうと決意します。一橋大学社会学部加藤圭木ゼミの学生たちが、韓国にまつわる〝重いモヤモヤ〟を共有し、解き明かすべく語り合い学び、その過程と到達点をまとめたのがこの本です。 

第1章 わたしを取り巻くモヤモヤ―推しが反日かも? 韓国が好きだと言っただけなのに。

第2章 どうして日韓はもめているの?―韓国の芸能人はなんで〝慰安婦グッズ〟をつけているの?

第3章 日韓関係から問い直すわたしたちの社会―なぜ韓国人は「令和投稿」に反応するの?

第4章 事実はわかったけれど…その先のモヤモヤ―K‐POP好きを批判されたけど、どう考えたらいいの? など。

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