【健康コラム】非常時こそ科学守るのが重要 接触者は検査陰性後24時間で隔離解除〈12月25日号より〉
- 2022/12/22
- コラム・オピニオン
キシトモ大臣たちの悪だくみドミノ辞任に、岸田首相は居直り。オイオイ。
それでも干支は巡り、寅いんから卯ぼうへ。卯は兎。輪廻転生、烏兎匆匆うとそうそうです。
兎は鮫をだますチョイ悪だけどさあ、神であり神の使い、めでたさ瑞兆ずいちょうを運ぶありがたい存在みたい。
そのありがたい兔、王者が徳盛んに老人を敬すれば現れるのだ、と。(『十二支動物の話』井本英一著)
こりゃダメだ、現世首相は徳なし、老人に冷たいから。年金下げて医療費上げ、国保料上げときちゃう。
首相の聞く耳、兎に祭文さいもん(馬の耳に念仏)だわさ。
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時の権力者が最優先のはずの疫病封じだって8波とインフル同時流行に医療体制強化策なし。狡兎三窟こうとさんくつのなりゆき任せ、感染に気をつけてネ、でおしまい。
早期治療が遅れ重症化、多くの命が奪われ、病床余裕なく救急搬送先が見つからない、発熱外来受診が困難にも検証なし反省なし。
心ここに在らざれば視れども見えず、やることは根拠なし。あれこれ緩和策にアベコベ旅行支援策です。
医療機関には病床確保の補助金を削り、患者には受診制限、検査はキットを自身で購入して自宅で、と。
これって因幡いなばの白兎が教える兔兵法うさぎへいほうじゃないの。
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権力者は政治的経済的利益のために科学を無視するか軽視、さらに科学の不都合な真実を抑圧していく。
英医学誌編集長はいう。“非常時こそ科学を守ることが重要。科学抑圧は命を奪う”(BMJ 2020.11.13)
いま世界で進む接触者の隔離日数の短縮も新しい科学データよりもむしろ政治的理由によるものという。(Nature 2022.8.4)
英の研究です。(Lancet Respir Med 2022.10.10)
“接触者(ワクチン接種者)は抗原検査を毎日実施し、陰性なら24時間で自己隔離の解除可能である”
政策決定は科学的根拠を明確にだね。
(上野敏行)
(東京民報2022年12月25日号より)