東京外環 年末に強制測量実施 住民「故郷を失いたくない」〈2023年1月1日・8日合併号〉

住民に圧力をかけるように並び、着手の宣言を繰り返す事業者=12月21日、世田谷区

 世田谷区成城の閑静な住宅街に12月21日早朝、ユニホームに身を包んだ30人余の男性が隊列を組み進む異様な光景が広がりました。東京外かく環状道路(東京外環)の地下掘削工事に伴う地上部分の測量にやってきた、事業者である国土交通省とNEXCO中日本の職員で、近隣約10軒の測量に着手しました。「強制的に測量をしないで欲しい」との住民の切実な訴えに背を向ける行為です。

 測量はNEXCO中日本の職員を名乗る男性が「土地収用法35条に基づく測量に着手します」と繰り返す中、心配して集まった住民を無視して始まりました。「安全に暮らしたいだけなんです。子どもたちの故郷を失いたくありません」と涙を流しながら静かに訴える女性らの声を無視して、調査を継続。集まった住民を無許可でビデオカメラで撮影し続けました。

 日本共産党の里吉ゆみ都議は、「調布での陥没事故の解決もできていないのに、土地収用法を振りかざし、無理やり立入調査を実施しようとするのは、あまりに乱暴ではないでしょうか」と話します。

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