美々卯争議が和解成立「組合、支援に助けられた」 〈2023年1月15日号〉

労働争議の終結を喜ぶ労働組合員と弁護団=12月27日、千代田区

 コロナ禍を理由に全店舗閉店と会社精算の実施を強行した(株)東京美々卯が、希望退職に応じない従業員を解雇したことに端を発した一連の労働争議は12月27日、東京地裁において和解が成立。これにより残業代未払いや解雇撤回など複数の裁判と、東京都労働委員会への申し立ても含めて2年に及ぶ争議は終結しました(和解内容は非公表)。

 全労連・全国一般労働組合東京地方本部美々卯分会の昆野泰久分会長は応援に駆けつけた支援者を前に「みなさんの支援のたまものです」と感謝を述べ、「会社の解散で生活の糧を失った。組合に助けられたたたかいでした。解決にほっとする反面、美々卯との別れを感じています。二度と働けないと思うと寂しい。先の人生を模索して進みたい」と挨拶。組合員らは「止まっていた時がようやく進む」「年内に終結するとは思っていなかった」などと語りました。

東京民報2023年1月15日号より

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