【 #Web東京民報 連載】東京わがまち 45 千秋万歳福は内

(台東区 浅草寺)

 「千秋万歳(せんしゅうばんぜい)福は内」と声を合わせ、浅草寺幼稚園の園児たちが一斉に豆を撒く。観音様の前に鬼はいないということで、「鬼は外」の掛け声は発しない。園児たちの豆撒きは、午後の年男、夕方の文化芸能人に先立って、10時から行われる。

 江戸時代、節分の大規模な行事を最初に行った寺院は、この浅草寺で、江戸名所図会にも様子が描かれている。明治時代まで、外陣の柱に登った役僧が、豆ではなく、「お札」を大団扇(うちわ)であおぎながら撒いていた。

 小さい頃は、歳の数だけ豆を食べられるのが楽しみだった。今日は節分、家で「福は内」と唱えよう。

写真・文 夏目安男

〈東京民報 2017年1月29日号より〉

※WEB版追記 写真家の夏目安男さんは2021年12月に亡くなりました。ご遺族の許可を得て、東京民報での連載「わがまち東京」をWeb版連載として掲載します

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