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府中市 統一協会”分派”が教会建設「カルト集団はいらない」〈2023年1月29日号〉
- 2023/1/31
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府中市晴見町の一角、東京農工大学の正門の目の前で、住宅や教育施設が多く集まる地域に、統一協会の創設者、文鮮明を今も信奉する元信者が設立した宗教団体の教会建設が進められています。霊感商法など、さまざまな反社会的行為で多くの被害者を生んできたカルト集団の統一協会。識者が「多数ある『分派』の一つと考えられる」と指摘する団体の施設が地域につくられる危険を知らせようと、2月4日に市民がパレードを予定しています。
2月4日危険訴える市民パレード
「昨年の8月ごろ、何かの教会がつくられようとしているけれど、なんだろうね、と住民のなかで話題になり始めた」―晴見町の教会建設現場の近くに住む丁弘之さん(府中革新懇事務局長)は話します。ちょうど、安倍晋三元首相の銃撃事件(22年7月)直後で、統一協会などのカルト宗教の危険性が、注目を集めていた時期でした。
工事が進められているのは、東京農工大の敷地のすぐ横。住宅街で、近くには明星学苑や公立の中学、高校もあります。
当時、現場に貼られていた、「建築基準法による確認済」表示板には、「RSS府中教会」と書かれているだけで、実態がわかりません。
府中労働組合総連合(府中労連)の議長で、一級建築士でもある甲田直己(なおき)さんは、相談を受け、市役所を訪れて、建築確認の「計画概要書」の写しを入手します。さらに、土地の登記情報も手に入れました。
そこに書かれていた土地の所有者と建物の建築主は、「霊連世協会会長」を名乗る、足立区を住所とする女性の名前でした。
別の建物の取得も
「霊連世協会」とは何なのか、甲田さんらは、インターネットで調べ、驚くような事実を知ります。霊連世協会は、統一協会の創始者、文鮮明が2009年に明らかにした「霊界と地上界を一つにする」という教義だとして、各地の世界平和統一家庭連合(旧統一協会)の教会のホームページで紹介されていたのです。