10年に一度といわれる寒波が日本列島に襲来し、東京都心でも朝晩の気温が氷点下に達した1月24日朝、「指定品以外のコートの着用は禁止」「ブレザーの下にシャツ以外の着用は禁止」「部活指定のベンチコートは登下校時に着用してはならないので、ほかのコートを着用しわざわざ持参している」など寒さ対策を取れなくする〝ブラック校則〟がインターネット上をにぎわせました。
杉並区立のある中学校でも黒のフリースジャンパー着用で登校し、「校則違反」と教員に指摘されたケースがありました。この中学では「ベンチコート、ウインドブレーカー、ダウンは着用禁止。その他は黒、紺、灰色、茶色でワンポイントは認める」と文書で周知されていますが、フリース素材の着用禁止は明文化されていません。生徒に話を聞くと、厳寒の中、学校指定のジャージの中に肌着などを着込んで登校しているために「風を通して寒い」と訴えます。この中学では判断に困った場合は現物を見せて教員の許可をとるのですが、「許可されるのはウールのコートばかりで重くてかさばる。小さなロッカーはコートでいっぱいになり他に教材などが入らない」といいます。