
広島で開かれるG7サミット(19日~21日)を前に、日本をはじめとした世界各国に化石燃料からの脱却と気候危機対策を求めるスタンディングアクションが12日、国会前で開かれました。
国際環境NGOの「350.org JAPAN」が呼びかけたもの。気候危機の問題に取り組む若者など、約50人ほどが集まりました。
「350.org JAPAN」の飯塚里沙さんは、「日本政府の気候危機対策は不十分なままにもかかわらず、いつ事故になるか分からない原発に頼ろうとしている。気候危機はこの地球に住む人すべてにかかわる問題です。全国で世界で、G7に向けて声をあげていこう」と訴えました。
若者団体のフライデーズフォーフューチャー(FFF)JAPANの男性は、「異常気象がアジアの日常になりつつあり、多くの人たちが命を奪われている。日本の化石燃料への依存が、アジアに被害を拡大している。これは命の問題で、妥協はできない」と、日本の化石燃料からの脱却を求めました。
入管法改悪反対の行動に参加するため、偶然、通りかかったという日本共産党の吉良よし子参院議員もスタンディングに加わり、「多くの若者が未来に危機感をもって、気候危機対策を求めて立ち上がっている。それに応えるのが、政治の責任です」と呼びかけました。
東京民報2023年5月21日号より