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フラッシュ@Tokyo 2023年6月11日号 東京保険医協会が保険証廃止に抗議、英スピテストの新たなネット署名始まる、都議会の新しい会派構成、杉並区議会での人権侵害発言に抗議
東京保険医協会 保険証廃止に抗議
健康保険証を廃止し、マイナンバーカードに統一する関連法案が2日、多くの国民が反対するなか、参院で可決・成立しました。東京保険医協会(須田昭夫会長)は同日、「保険証の廃止は、世界に冠たる国民皆保険制度の歴史に汚点を残すもの」だとする、抗議声明を発表しました。
声明は、この間起きたいくつものトラブルをあげ、「マイナ保険証とオンライン資格確認システムの脆弱(ぜいじゃく)性が明らかになり、患者・国民および医療機関は混乱と不安のまっただ中にある」と指摘。さらに「発生したトラブルについても、調査・検証中であり、再発防止策がとられていない」とし、「このような中で、同法案を成立させたことに対し満身の怒りをもって抗議する」としています。
英スピテスト 新たなネット署名
都立高校入試への英語スピーキングテスト(ESAT‐J)の「導入中止を求める会」は、東京都が今年度も同様の試験実施と都立高校入試への活用を計画するもと、活用中止を求める新たなインターネット署名(Change.org)を始めています。
都は今年度、中学3年生に加え、中学1・2年生に対象を拡大する計画です。同テストはタブレットから流れる問題に答えを録音する形で行われ、フィリピンの事業者による採点後に、結果が入試の総合点に20点満点で加算されて合否判定に使われました。
同会は署名を新たに始めた理由について、多くの問題点を具体的にあげた上で、「あまりにも問題が多く、(都教委が)疑問にきちんと答えない状態をこのまま見過ごすわけにはいかない」と強調。多くの人の賛同と拡散を呼びかけています。
都議会 新しい会派構成
大田区の都議補選の結果を受けた都議会の新しい会派構成は以下の通り。
自民30(29)、都ファ26(26)、公明23(23)、共産19(19)、立民15(15)、ミライ会議3(3)、無所属5(4)、欠員6(8)
杉並区議会 人権侵害発言に抗議
杉並区の住民らでつくる「杉並から差別をなくす会」は5日、田中ゆうたろう区議が3日の区議会一般質問で同会を「言論弾圧団体」「複数のメンバーが反社会的活動を行っている」などと発言したことに対し、「当会の名誉を貶める誹謗中傷」などとして、一般質問の議事録からの削除、動画の公開中止、問題発言の撤回と謝罪文の公表、懲罰に付し、杉並区議会からの除名などを求める要請書を区議会議長と全区議に提出しました。
5日現在、区議会ホームページで同区議質問の録画動画は「一部発言について、議長が記録を調査の上、不適当な発言があったと認める場合には、適切に処理」することになるとして、視聴することはできません。
要請書によると、田中区議の質問は、同会に参加する区民への侮辱だけでなく、「性的マイノリティーの侮辱と差別扇動、性の多様性の否定、個人の私生活への言及など悪質な人権侵害の発言が繰り返された」と指摘。「全体にわたって区議会の品位を貶めるもの」と強調。その上で、地方自治法や人権尊重をうたった杉並区自治基本条例に反するとして、人権侵害への速やかな救済を求めています。
田中区議の質問では、岸本聡子区長の私生活への言及や個人名をあげて区議を侮辱、攻撃する発言もありました。同氏は2012年に尖閣諸島に上陸したことで知られます。
東京民報2023年6月11日号より