若い人たちの夢 応援します 東京土建 けんせつのしごとフェスタ〈2023年9月3日号〉

 建設業離れが進む若い人たちに、ものづくりの魅力を知ってもらいたいと、建設業従事者らでつくる労働組合、東京土建は8月27日、「けんせつのしごとフェスタ2023」を、けんせつプラザ(新宿区)で開き、高校生や東京建築カレッジへの入学を控える若者を含め、約50人が参加しました。

職人が仕事に使う道具を持って話すコーナーも=8月27日、新宿区

 渡辺義久実行委員長(東京土建副委員長)があいさつし、「建設は真の暮らしを支えるのに欠かせない仕事です。仕事、夢、ロマンを語ってもらい、若い人たちの新規入職のきっかけにしてもらいたい」と語りました。

 人気ユーチューバーの大工のエリザベスさんが、大工になったきっかけや独立後、SNSを活用して顧客の新規開拓や仲間とのネットワークを全国に広げ、仕事に生かしていることを紹介。「今後、株式にしてSNSで仲間を集めて、いろいろな職種が集まった会社にしたい」と将来の夢を披露しました。

 「私のけんせつ人生」と題して、職種が違う5人が、仕事に使う道具を持って登場。職人が大事に使う特殊な道具や潜水具など、仕事の現場で使われる多彩な道具と話に、参加者は熱い視線を向けて聞き入りました。

 建築カレッジの講師も務める建築大工の片岡茂樹さんは、ノミとゲンノウを持って登場しました。

 片岡さんは人との出会いや自らの努力によって、挫折を乗り越えて全国青年技能競技大会(全建総連主催)で金賞をとるまでに成長した自らの人生を振り返りました。大工仕事について「努力すれば先の先までよめるようになる。技術がうまくなった時の喜びはひとしおだ」と語りました。その上で「希望通りになるとは限らない。自分がどうなりたいのかを考え、そのための行動をしてもらいたい」と若い人たちにアドバイスしました。

 特殊なカンナを持参した宮大工の坂口誠さんは、「宮大工は楽でかっこいいものではない。途中であきらめる人も半数いる」と厳しい現実を述べる一方、「大工として若い人たちを鍛えていきたい。夢に向かって頑張ってほしい」とエールを送りました。

 中小建設業の経営者も登壇。会社の概要や社員みんなが主役になれる経営方針や社風などについて語りました。

東京民報2023年9月3日号より

関連記事

最近の記事

  1. ① 発がん性物質PFAS「都は汚染源特定し対策を」多摩地域 都調査で21自治体検出 ② 日比…
  2.  9月17日から一週間、パリを訪れました。昨年11月、フランス大使館から連絡があり、同国外務省主催…
  3.  岸田内閣の首相補佐官に15日、国民民主党の元参院議員で、同党の副代表を務めた矢田稚子氏が就任しま…
  4.  株式会社東京民報社の第51期定時株主総会が9月22日、港区内で開かれ、事業報告や決算報告などが原…
  5.  急激な物価高や光熱費の高騰が国民生活を侵食し疲弊させているにもかかわらず、政府与党は効果的な施策…

インスタグラム開設しました!

 

東京民報のインスタグラムを開設しました。
ぜひ、フォローをお願いします!

@tokyominpo

Instagram

10月1日の制度開始が目前に迫ったインボイスに反対する、52万人超の署名の受け取りを岸田文雄首相に求める集会が9月25日、開かれました。インボイス制度を考えるフリーランスの会(STOP! インボイス)が主催。1000人以上が参加し、オンラインでも同時配信されました。
#日本共産党 の #山添拓 参院議員が9月17日から1週間、フランス・パリを訪れました。フランス外務省主催で毎年、世界各国から75人を招待する「将来を担う人材招聘プログラム」の対象となったもの。連載コラム「未来を拓く」特別編として寄稿してもらいました。
#日本共産党都議団 は9月20日、多数の樹木を伐採する #神宮外苑再開発(新宿、渋谷区)で、ユネスコ(国連教育科学文化機関)の諮問機関 #イコモス(国際記念物遺跡会議)が再開発撤回を求める「ヘリテージ・アラート」発令などを受け、改めて秩父宮ラグビー場の移転建て替えを中止し、現在地での再整備を検討するよう盛山正仁文部科学相と日本スポーツ振興センター(JSC)あてに申し入れました。
#新宿区 は8日、#明治神宮外苑 の再開発事業者が申請した25本の樹木伐採を許可しました。このことに対し市民グループ「#未来に子どもたちの笑顔をつくる神宮外苑を考える会」は12日、新宿区役所前で抗議のスタンディングを行い、約40人が参加。#神宮外苑 をテーマにした #サザンオールスターズ の曲「#Relay ~ #杜の詩」を合唱し、「かけがえのない日本と地域の宝、神宮外苑を壊さないで」と訴えました。
環境省が東京電力福島第1原発事故で発生した汚染土を、#新宿御苑(新宿区内藤町)の花壇で「再生利用」する実証事業を計画している問題で、#日本共産党 議員や住民らは14日、環境省から直近の状況説明を受けるとともに、実証事業を強行しないよう求めました。
政府が10月から導入をねらう「#インボイス(適格請求書)」制度を止めようと、#日本共産党 の #小池晃 参院議員・書記局長とさまざまな分野のクリエーターらが語り合う懇談企画が14日、ネット中継されました。品川区議会で、インボイス延期の請願に取り組んだ「#品川フリーランスの会」が主催したもの。声優やイラストレーター、写真家、演劇人などが、小池氏と語り合いました。
ページ上部へ戻る