経済不安ない学校生活を 30回目の「私学のつどい」〈2023年12月3日号〉

私学助成署名の活動を報告する教職員と保護者=11月12日、港区

 生徒・保護者・教職員の交流と、私学助成署名の中間報告を目的とする「第30回私学のつどい WE LOVE 私学 TOKYO フェスタ2023」が11月12日、明治学院高校を会場に、東京私立学校教職員組合連合(東京私教連)と私学教育を守る父母懇談会(東京父母懇)の共催で開かれました。

 玄関前にはホットドックなどの屋台が並び、エントランスでは、タイの子どもたちの支援につながる手工芸品パヤオクラフトや、レインボー缶バッジなどを販売。物販を担当する学生は、「いろんな人と会話ができて楽しい」と笑顔で話しました。

 午前は全体会が行われ、東京父母懇の後藤睦子会長が開会あいさつ。明治学院高校の德永望校長は、「誰もが経済的な不安なく学校生活を送り、その後の進路、人生についても安心して考えられる社会を願う」と語りました。

 都議によるあいさつでは、日本共産党のとや英津子都議が登壇。「潤沢な予算を持つ東京都が、子どもたちのために本気で予算を振り向けることを求めていく」と力を込めました。

 「ゆきとどいた教育をすすめる都民の会」が取り組んでいる、国と都への私学助成拡充を求める署名集会では、参加した各学校の教職員や保護者らから、活動状況などが報告されました。

 千葉大学名誉教授の三輪定宣氏が、「学校教育の現状と公費助成の展望」をテーマに講演。日本も批准している国際人権A規約13条には「無償教育の漸進的導入」が規定されており、「無償教育は憲法上の義務である」と強調。無償教育は経済発展のブレーキではなく、アクセルになるとして、「教育費拡充、無償教育確立が人類社会の起死回生策として重視されるべき」と述べました。

 午後は生徒の舞台発表や、4校の生徒による自主活動交流、大学院に通いながら「福井県私学の公費助成をすすめる会」の会長を務める竹澤佑未さんを招いての父母懇しゃべり場など、分科会を開催。キャンディーパックをつくるワークショップ、生徒が制作したアートの展示、天文部によるプラネタリウムなどもあり、子どもから大人まで楽しむ姿がありました。

東京民報2023年12月3日号より

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