都知事選(7月7日投票)で、市民と野党の共闘候補の実現を目指す選考委員会が8日に立ち上がりました▼都政の転換を目指して活動する運動団体や識者、政党代表が一堂に会し、都知事選の候補者擁立作業を進めようというものです。小池百合子知事はまだ、次の都知事選に出馬する意向は示していませんが、三選を目指すことはほぼ確実と見られています▼大企業の本社が集中し、法人関連の税が税収の大きな柱となっている東京。この間のコロナ禍でも、過去最高規模の好調な税収が続きました。その巨大な財政力を都民の暮らしの支援にどう生かすかが、都政に問われているのに、小池知事の掲げてきたスローガンは「稼ぐ東京」です▼都民の運動を反映して、学校給食の負担軽減支援や、福祉職場で働く人たちの住居費支援などの政策が、来年度予算案に盛り込まれました。とはいえ、それらも部分的で、都の財政規模から期待される政策にはほど遠いものです▼裏金問題での世論の高まりを受けて、2月の前橋市長選では野党側が推す新人候補が現職に圧勝しました。東京では、この間の首長選で市民と野党が推す候補が相次いで勝利しています▼投票日がちょうど七夕となる都知事選。都民の願いを託す都知事を生み出す日に。
東京民報2024年2月18日号より