国土交通省は、日本共産党の宮本徹衆院議員の質問主意書への答弁書(5日の閣議決定)で、羽田空港での航空機部品欠落件数を明らかにしました。答弁書によると、新ルート運行が始まった直近4年間で1798件にもなり、航路下周辺の住民にとっては大きな不安要因です。
航空機の部品欠落件数は、全国の主要7空港の検査で確認されたもので、大半はどこで落下したのかは不明です。確認された欠落部品の総数は年度ごとに公表されていますが、羽田空港での年度ごとの報告件数が公表されたのは初めて。それによると、19年度382件、20年度468件、21年度530件、22年度418件です。
答弁書ではこのうち、人口密集地に落ちれば、重大な被害にもなりかねない1キロ以上の欠落部品は、直近4年間で42件に上ります。欠落したのは、主脚タイヤのゴムの一部(28キロ)やエンジンカウル(25キロ)、ファンカウルの一部(97.3キロ)などの重い部品が含まれています。23年度だけでも28キロや25キロの部品欠落がありました。
東京民報2024年4月21日号より