革新都政をつくる会は8月29日、団体・地域代表者会議を開き、都知事選を総括するとともに、総選挙や来年の都議選、次期の都知事選に向けて、都民の要求を実現する都政実現や、市民と野党の共闘を再構築する戦いを広げることを決めました。
日本共産党の小池晃書記局長・参院議員が情勢報告。「市民と野党の代表が集まった選考委員会で、かつてないオープンな形で候補者を選考し、蓮舫さんという最強最良の候補者を擁立できた。各地の街宣では経験したことのないほどの人が集まり、『ひとり街宣』もあちこちで取り組まれた。結果は残念だったが、日本の民主主義の力を示し、今後につながる都知事選となった」と語りました。
革新都政をつくる会について「日常的に都政を監視、分析して、政策化するという重要な役割を果たしている。それが、蓮舫さんのボトムアップでの政策の充実にも生かされた」と指摘。「4年後と言わず、早く小池知事を知事の座から下ろし、新しい都政をつくっていこう」と呼びかけました。
岸田首相の退任表明と、自民党総裁選について、「立候補を表明しているのは、この間の安倍、菅、岸田政権を支えてきた人たちばかりだ。自民党のなかでの表紙の付け替えではなく、自民党という表紙そのものを変える必要がある」として、総選挙へ、共闘の再構築と、共産党の躍進に全力をあげる決意を表明しました。
恒常的な要求運動
中山伸事務局長が都知事選の総括を報告しました。「財界ファースト、都民置き去りの都政を推進してきた小池都政に対する不満・批判が底流となり、さまざまな切実な都民要求が渦巻く中での都知事選となった。告示1カ月前の蓮舫候補の立候補表明だったが、広範な団体と全都の地域での共闘確立、ターミナル宣伝と一人スタンディングなど、急速に運動を広げ、支持を広げた」と紹介。市民選対でのボランティアの取り組みにも触れ、「日本の民主主義の底力を示した。共闘の力の全面的発揮、政策的訴え、対等平等の選挙戦など課題を残したが、かつてない規模での市民の政治変革の願いと行動は、今後の都政転換と新しい政治を切り開く力となる」と強調しました。
また、選挙後も続く共闘と蓮舫候補への攻撃について、「断じて許されない」として、さまざまな団体とともに、反撃の行動を起こしていると語りました。
革新都政をつくる会について、「日常的に、都政分析、政策研究を行い、共同を広げる運動を進める、全都で唯一と言っても過言ではない市民運動」だとして、▽地域・団体での会の確立▽市民と野党の共闘の発展や、都民要求実現などの取り組みの恒常化▽来年度予算編成への都民要求の結集―などを呼びかけました。
各団体、地域の参加者が、都知事選での活動について発言しました。
東京民報2024年9月8日号より