能登の豪雨災害が心配です。
大雨の降る直前の9月19日から20日にかけて、私は、山添拓参院議員や東京の比例予定候補のみなさんと、輪島市や珠洲市に伺い、被災者のみなさんの声を聞き、志賀原発の視察もしたばかりでした。
輪島市でも珠洲市でも、地震から8カ月以上経つにも関わらず、震災の傷跡は生々しく、がれきの撤去や家屋の解体も始まってはいましたが、崩れた屋根瓦やガタガタに傾いたり、潰れた家などがまだまだたくさん、そのまま残っている状況でした。
地震で自宅が崩壊し、子ども5人を含む家族9人で敷地内のビニールハウスで生活してきた農家の方は、「家の再建には6千万円かかると言われたが、農業を再開できるかわからない。将来をゆっくり考えるゆとりがない」と語ってくれました。
震災時に孤立し約30世帯ある家のほとんどが解体となる山あいの集落では「それでも残った人たちが最後まで生きられるよう支援してほしい」という声が寄せられました。
ちょうど同じ時期に岸田文雄首相が輪島市を訪れて「頑張りましょう」と柱にメッセージを書いていましたが、今なお、公的支援がほとんどなく、先の見通しが立たず、被災者のみなさんが「見捨てられてる」と感じる状況が続いていることへの反省を述べるのが先ではないか。
「僕たちは頑張りすぎるくらい頑張っている」という被災地の声に向き合うべき。ずっと頑張っているみなさんを支え、能登で生き続ける希望を示す政治こそ。
(参院議員・東京選挙区選出)
東京民報2024年9月29日号より