総選挙が10月27日、投開票されました▼東京では、裏金問題で自民党から非公認となった下村博文元文科相と、小田原潔元外務副大臣が落選。同じく裏金問題で比例重複立候補を認められなかった、丸川珠代元五輪相、山田美樹元環境副大臣も落選しました▼裏金政治に有権者の厳しい審判が下された選挙戦です。とりわけ最終盤に、裏金で非公認になった無所属候補側にも自民党本部が2千万円を政党助成金から支給していたことを、しんぶん赤旗が報じてからは、街の空気が一変したと言われるほど、情勢が激動し、自民党と公明党の歴史的大敗につながりました▼日本共産党は、10議席から8議席への悔しい後退です。東京でも、比例1議席にとどまり、宮本徹前衆院議員の議席を失いました。「桜を見る会」や統一協会問題をはじめ、権力を追及し、市民の要求を国会で取り上げたきた大切な議席です▼宮本氏は、選挙結果を報告した28日の演説で、「議員バッジがなくても、一共産党員として、公約の全面実現に力を尽くす」と決意を語りました。過半数を制する勢力がいなくなった国会は、新首相の指名をはじめ、大激動が続きます。激変する政治情勢を、国民の切実な願いの実現のために、前に動かすたたかいが続きます。
東京民報2024年11月3日号より