ことば超えたオペラの世界 松野迅さんが新アルバム〈2024年12月1日号〉

 バイオリニストの松野迅さんが12月21日のリサイタルに合わせて、新アルバム「オペラ」を発売します。寄稿してもらいました。

 “平和のうた、闘いのうた”などオルタナティブな音楽を発信する音楽センターです。うたごえの音源・楽譜の他アコーディオン、ピアノ、ヴァイオリン、チェロなどの器楽分野にも取り組んでいます。

 このたびヴァイオリニスト・松野迅さんのニューアルバム(写真)を発売します。これまで数多くの音源を弊社より発表している松野迅さんですが、今回の内容は“楽器”と“歌”との境界を乗り越えた構成です。

 ことばの世界を超えた、シュポーア(1784ー1859)の〈オペラティック・コンチェルト〉をはじめ、オペラ〈ノルマ〉より「清らかな女神よ」、オペラ〈はかなき人生〉より「スペイン舞曲」…など、ことばの無いオペラの世界にはいろんなストーリーが宿っていて、聴くごとに情景が変化します。

 とりわけシュポーアの作品は、歌と器楽の世界をクロスさせたとして、音楽史の中で重要な存在です。しかし才気あふれるシュポーアの存在は、没後ナチスによって封じ込められた歴史がありました。アーリア系ドイツ人、しかも過去の作曲家をナチスがその対象としたこともあって、最近まで歴史の裏側に追いやられてきました。

 12月21日(土)には、午後2時より銀座4丁目の王子ホールにて、「松野迅ヴァイオリンリサイタル」が開催されます。シュポーアの親友だったメンデルスゾーンの「ピアノ三重奏曲」や、〈オペラティック・コンチェルト〉が演奏されます。同日、音楽センターは、ニューアルバムを皆様に紹介します。(音楽センター・土屋美和)

公式ホームページ

東京民報2024年12月1日号より

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