フラッシュ@Tokyo 2025年1月19日号 受験シーズン 都が痴漢撲滅で活動、世田谷区 下限時給引き上げ、向島百花園 梅まつり2月8日~、不忍池の水鳥観察
受験シーズン 都が痴漢撲滅で活動
東京都は受験生を狙った痴漢被害が懸念される受験シーズンに合わせて、警視庁と鉄道事業者等と協力して痴漢撲滅キャンペーンを実施します。期間は15日から2月28日まで。
内容は共通メッセージを車内・駅構内放送や車内モニター、デジタルサイネージ、電光掲示板などで流すほか、受験日程に合わせてSNSで発信します。また、警戒活動の強化や駅構内などで啓発グッズを配布、呼びかけなどを実施します。
東京都では痴漢撲滅に向け庁内横断のプロジェクトチームを結成し、様々な取組を進めています。今年度は「痴漢撲滅に向けた鉄道事業者等との情報連絡会」を初めて開催し、鉄道事業者等との連携を強化しています。
世田谷区 下限時給引き上げ
世田谷区は10日から、区の公共事業や業務委託を受注する企業に義務づける、労働者の報酬下限額(時給)について、現行1330円から1460円に引き上げると発表しました。東京労働局が昨年10月から設定している都内の最低賃金は時給1163円で、大きく上回ります。
同区では2015年に区公契約条例を施行し、公契約適正化委員会を設置。労働報酬下限額をはじめとした施策や入札制度等について審議し、取組みを推進しています。同委員会から昨年12月に提出された意見書を踏まえて改定しました。
区では公契約における適正な労働条件の確保とこれに基づく人材の確保を図ることで、区内だけでなく近隣地域、全国への波及を期待しているとしています。 区によると他区の今年度の下限額は新宿区1240円、江戸川区1220円、北区1191円など。
向島百花園 梅まつり2月8日~
向島百花園(墨田区)は梅の見ごろに合わせ、梅花とともに江戸の文化を楽しむ「梅まつり」を、2月8日~3月2日まで開催します。月影(つきかげ)、初雁(はつかり)、白加賀(しろかが)、道知辺(みちしるべ)、鹿児島紅(かごしまべにこう)など、20種類近くの梅を楽しむことができます。期間中、江戸大道芸やすずめ踊り、野草ウオッチングなど、様々なイベントがあります。詳しくはホームページで。
同園では「早春の向島百花園で梅の香りと江戸の趣を楽しみながら、粋なひとときをお過ごしください」と、来園を呼びかけています。
不忍池の水鳥観察
都立動物園・水族園4園では、世界湿地の日(毎年2月2日)にちなみ、湿地環境の重要性やそこにくらす生き物たちの魅力を伝えるプログラムを計画しました。
このうち上野動物園(台東区、福田豊園長)では「野鳥と人が共生できる社会をめざして」をテーマに、講演会のほか、展示動物や園内で見られる生き物を通じて環境保全の大切さを感じられる、湿地や水辺にくらす生き物を紹介するさまざまな催し物も行います。2月2日は「タンチョウレスキューの現場から」と題して、釧路市動物園でタンチョウの保護に携わっている獣医師を招き、タンチョウを入口に野生動物と人が共存する社会への展望について考えてもらう講演会を開催します。
東京民報2025年1月19日号より