【読書 今月の本棚と話題】面白さと深遠さ満載 『落語家の本音 日本で唯一の演芸専門誌が50年かけて集めたここだけの話』 「東京かわら版」編集部 編著〈2025年7月20日号〉

 「東京かわら版」は落語・講談・浪曲などの情報が詰まった、日本で唯一の月刊の演芸専門誌です。

 その専門誌が創刊50年を迎え、これまでに掲載された昭和の大名人10人、五街道雲助、春風亭昇太など現役落語家14人、合計24人のインタビューを再掲載したのが本書です。加えて若手真打三遊亭わん丈と「東京かわら版」社長との本音対談が掲載されています。

朝日新聞出版 2024年
2970円(税込)
とうきょうかわらばん 日本で唯一の寄席演芸専門の情報誌。創刊号は1974年11月号。寄席定席情報のほか、関東圏内で開かれる大小の会を毎月千件以上掲載している

 それぞれの落語そのものも面白いのですが、インタビューでの本音がとても面白く深遠なのです。

 彦六(正蔵)は、「お客さんを笑わせないとうまい噺家ではない、ということを一時席亭も認めて、それを奨励したんですよ。これはよくないと思うんです」「その場その場で笑えたらそれでいいとなって、じっくり噺を聞かなくなりますよ」と本音の言葉。

 五代目柳家小さんは、「人物描写が肝心」「それができれば噺は面白いんだ」との師匠(四代目小さん)の教えを紹介、柳家三三は、夏目漱石の三代目柳家小さん論の「小さんが演じる人物からいくら小さんを隠しても人物は躍動するばかりだ」を紹介し、ある時、「演者がふっと引いて人物だけが動いてくれた方が聞く方が想像できる」と考えるようになり、「なるほど」と漱石の言葉の真意がつかめたと語っています。

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