「医療・介護・福祉・保健の現場を守れ」との声が秋の空に響き渡り、沿道に手を振るパレード参加者が道行く人の注目を集めました。「もう限界 平和と社会保障を立て直せ!9・25総行動」が9月25日、日比谷野外音楽堂で開催され、集会後は銀座パレードが行われました。主催は全日本保険医団体連合会、全日本民主医療機関連合会、日本医療労働組合連合会など医療、福祉、介護の現場で働く人たちです。

集会には全国各地から自公政権の医療福祉政策の下で疲弊しながら働く人たちが参加し、現場の実態を訴えました。集会アピールでは「コロナ禍以降、医療・介護・福祉・保健現場で基盤の脆弱さから救えるはずの命が救えない状況を身をもって体験した」として、「基盤強化を求めていたにもかかわらず対策がなかったため、物価高騰も相まって医療機関や介護事業所の閉鎖・倒産が過去最高になった」と指摘。従事するケア労働者の低賃金過重労働の改善がなく人材確保が進まない一方で、税金バラマキで病床の削減が進められ、医療空白地域が広がり国民の医療アクセス権が侵害されていると批判しています。
現場の医療従事者も登壇し発言しました。都内の訪問介護事業所で働く看護師は人手が足りず、退勤近くに対応しなくてはいけないことが起きると残業になるとして、「その度に保育園のお迎えどうしよう、家族に負担がかかると思い、大好きな仕事なのに続けていていいのかと悩む」と発言。生活と仕事のバランスが取れずに心身を病んだり、職場を離れる人が少なくないことともに、仕事に見合った賃金が保障されていないために慢性的な人員不足が生じていると告発。「安心して働き続けられるように仕事に見合った賃金」のためにも、国の政策の抜本的な見直しを要求しました。












