都立葬儀所火葬料を無料に 共産党都議団が条例案 高騰問題の根本解決へ一歩〈2025年12月14日号〉

 「多死社会」の到来が話題に上る中、東京23区の火葬料金の高騰が問題になっています。多摩地域では全国と同様に無料か低額が一般的ですが、23区では9万円の火葬場もあります。この問題を都議会で取り上げ、都に対策を求めてきた日本共産党都議団は、都立葬儀所の火葬料(都民)を無料化する条例改正案を第4回定例会に提出しました。4日、記者会見で明らかにし、「事態を根本的に転換する第一歩となる」と条例改正案提出の意義を強調しました。

区民葬から離脱の動き

 火葬場は公衆衛生の観点からも公共性の高い事業であることから「永続性と非営利性が確保される必要がある」(「火葬場の経営・管理について」令和4(2024)年11月24日厚生労働省事務連絡)とされ、全国的には公営がほとんどです。しかし東京23区の火葬場は、公営は2カ所のみで、残り7カ所は民営。そのうち6つを葬祭会社「東京博善」(港区)が運営しています。

 都内でも市町村の葬儀所の火葬料は0円から数千円、多くても1万円程度。一方、23区の都立瑞江葬儀所は5万9600円(都民)、港区など5区共同で運営する臨海斎場は4万4000円(5区の区民)。「東京博善」は火葬料金をたびたび値上げし、現在、比較的安価な「区民葬儀(区民葬)」でも5万9600円となっています(表)。

 さらに同社は、財務上の負担を理由に「区民葬」の枠組みから2026年3月から離脱すると明らかにしています。

高騰要因は「受益者負担」

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