和泉尚美の都政ウォッチ対談編 米倉「平和」を高く位置づけ 藤田 光った「予算の分析力」 第一回定例議会を振り返る〈2026年4月12日号〉

 東京民報社の和泉尚美代表取締役(前日本共産党都議団幹事長)が、都政と都議会を不定期連載でウオッチします。今回は、第一回定例会(2月18日~3月27日)で、共産党都議団が第一、第二代表質問と位置づける本会議質問に立った、米倉春奈(豊島区選出)、藤田りょうこ(大田区選出)両都議との、鼎談(ていだん)です。

 和泉 第一回定例会お疲れさまでした。さまざまな新年会があったり、予算分析と、非常に忙しい時期に、総選挙が入ってきた。大変でしたね。

第一回定例会の論戦について語り合う(左から)藤田、米倉、和泉の各氏

 藤田 都の予算案発表の日(1月30日)には総選挙が公示(1月27日)されていました。助走も何もなく、ハイジャンプみたいな毎日でした。

 和泉 定例会をどう振り返っていますか?

 米倉 高市政権のもとで、アメリカの戦争に日本が参加するのではないか、という状況になっています。そして、戦後80年の年度でもあるなかで、平和の問題を高く位置づけて取り組んだ議会でした。私の質問も、冒頭は平和の問題から入り、藤田さんの第二代表質問は最後が平和の問題でした。予算特別委員会や、常任委員会でも、それぞれの都議が平和の問題を取り上げました。以前、都の幹部職員に、共産党は国政などの大きな流れを踏まえた質問をすると評価されたことがありましたが、大事な論戦だったと思います。

 和泉 本会議でも、予算特別委員会でも、知事は、平和の問題をすべて安全保障の問題にすり替えて、「国の専管事項」だと答える、逃げの一手でしたね。

 米倉 あれだけ都市外交をアピールしているのに、正面から答えようとしません。一方で、これは2025年度全体を通してですが、戦後80年の年に、被爆と東京大空襲の体験を聞く会を、それぞれ都議会内で超党派で開けたことも、本当に良かったと思います。

 和泉 藤田さんは振り返ってどうでしたか?

 藤田 予算分析を出発点に、論戦の準備が進むなかで、小池都政の問題点と、それを都民にどう分かりやすく伝えるか、どんどん明確になっていったのが印象的でした。都予算案に関する都議団談話では、「都政の軸足が間違っている」と提起しましたが、都民の暮らしよりも「国際競争力」にばかり熱心な都政の姿や、東京でも富の一極集中が進んでいる実態が、論戦と調査を通じて明らかになっていきました。

「都政のあり方を問い直す論戦が心強い」(和泉代表取締役)

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