ケアの尊厳は平和でこそ 杉並区 川嶋みどりさんらと学習会〈2026年5月24日号〉

 「杉並のケアをつなぎ・よくする会」は、阿佐ヶ谷区民センター(杉並区)で9日、「結ぼう!ケアと平和と―尊厳を大切にする杉並へ―」を開催しました。会場とオンラインを合わせて100人以上(主催者発表)のケア労働者や区民が参加しました。

 看護師・文筆家の宮子あずささんのナビゲートで、日本赤十字看護大学名誉教授の川嶋みどりさん、難治性がんで闘病中の水戸部ゆうこさん、竹崎三立医師、岸本聡子杉並区長が、それぞれの立場から「ケアと平和」「安心して暮らせる地域社会」について語りました。

患者の虐待が疑われている古川橋病院=港区

 宮子さんは、川嶋さんについて、「日本のナイチンゲール」とも称され、14歳で終戦を迎えて以来、臨床や後輩育成に長年尽力されたと紹介。2007年には「フローレンス・ナイチンゲール記章」を受賞し、現在も看護の著述活動と共に「平和への揺るぎない思いを発信し続けている」と語りました。

助けても戦地に

 川嶋さんは、「尊厳ある人生、ケアと平和を杉並から」をテーマに基調講演を行い、人が人間らしく生きるとは何かを自らの戦争体験や看護師としての経験を交えて語りました。「普通の生活、普通の感覚」が薄れつつあるのではないかと問いかけ、食べる、眠る、清潔を保つ、人と語り合う、自分らしい生活―そうした日々の営みこそが、人間の尊厳の土台だと語りました。

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