【読書 今月の本棚と話題】一度きりの光、その一瞬を 『シリアの家族』 小松由佳 著〈2026年5月24日号〉

 前著『人間の土地へ』から5年、シリアの家族と出会い沙漠の地でラクダを放牧する若者と家族となった。シリアのパルミラ、その美しさから「沙漠のバラ」と呼ばれた故郷のオアシスの街は戦禍で崩壊した。2011年、「アラブの春」の影響から民主化運動が拡大、アサド政権と反政府勢力との内戦状態にあった。夫は政権に徴兵されたが市民に銃を向けることを拒否、難民となり日本に。70人いた大家族はトルコやイギリスに逃れバラバラになった。

集英社 2025年
2420円(本体+税)
こまつ・ゆか ドキュメンタリー写真家。1982年生まれ。2012年からシリア内戦・難民を取材。25年、本作品で開高健ノンフィクション賞受賞

 日本での暮らしもすさまじい。

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