〈一分 2026年6月28日号〉 2026年はアダム・スミスが経済学の古典「国富論」を出版して250年の節目にあたります…

 2026年はアダム・スミスが経済学の古典「国富論」を出版して250年の節目にあたります▼経済学の父と称されることの多いアダム・スミスですが、生前はもう一つの主著「道徳感情論」を記した、哲学者、倫理学者として知られていたとされます。「国富論」も、「道徳感情論」の主張に基づく、法律論や統治論の体系の一部として意図されたものでした。現代の研究でも、二つの主著を一体でとらえ、より広い視野でその経済論を深めるものが増えていると言われます▼アダム・スミスの有名な「(神の)見えざる手」という言葉も、とらえ方が変化しています。「国富論」で、この言葉が言及されるのは、たった一カ所だといいます。そこで語られているのも、通俗的な、市場にゆだねればすべてうまくいくという「自由放任主義」ではなく、「道徳感情論」で主張した「共感」の思想に基づく、他者への配慮を前提としたものという見方が広がっています▼現代は、自由放任主義の極致のような新自由主義が世界を席巻する一方、それが生んだ貧富の格差など、資本主義自体を問い直す思想も共感を生んでいます。経済学の古典は、250年後の世界経済にも、さまざまな大切な示唆を与えてくれています。

東京民報2026年6月28日号より

カテゴリーから探す

記事を掲載時期から探す

最近の記事

  1.  特別区で働く非正規公務員(会計年度任用職員)について、病気休暇の有給化が全23区で実現したことが…
  2.  都内を網の目のように結ぶ鉄道網は交通のみならず、首都の経済も含めてあらゆる基盤を支える大動脈です…
  3. 神宮外苑 絵画館広場守って  神宮外苑再開発で有料テニス場建設を進める「(仮称)聖徳記念絵画…
  4.  昼寝から覚め、眠ってたんだと気づく。年だねえ。  高齢者の日中の昼寝はよく…
  5.  防災・災害対応の司令塔となる新組織「防災庁」の設置関連法が13日、参院本会議で日本共産党を含む賛…

インスタグラム開設しました!

 

東京民報のインスタグラムを開設しました。
ぜひ、フォローをお願いします!

@tokyominpo

2026年6月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930  
ページ上部へ戻る
通知を有効にしますか? はい いいえ