紀元二千六百年記念行事。日本が1940年、神武天皇即位から2600年を迎えたとして行なった式典です。2600年前の日本といえば、歴史上は弥生時代になったころです▼そんな神話に基づく歴史観が、現代の国会で語られることに、あきれる思いをした人もいたでしょう。皇室典範改定案をめぐって、自民党の小林鷹之政調会長が衆院議会運営委員会での質疑で、「皇位の男系継承は2600年以上にわたって先人たちが守り抜いてきた皇室の伝統」と主張しました▼改定案は、女性・女系天皇を排して男系継承するために、旧宮家から養子縁組して皇族となった男系男子子孫に皇位継承資格を持たせるなどとしています。養子の対象とされる旧宮家の人たちと現天皇とは、36~38親等も離れているといいます▼改定案には日本ペンクラブの女性作家委員会も「男系男子の皇位継承に固執し、性差別の固定化につながる」と声明。世論調査も含め、反対の声が強くあります▼かつての日本は、紀元2600年を大々的に祝ったわずか5年後、全国各地に焦土を広げて、敗戦しました。科学に基づかない神話で、政治をつかさどろうとするものが、国をどれだけ危険な道に引き込むか。私たちは、痛苦の体験として、知っているはずです。
東京民報2026年7月19日号より










